マリア観音(慈母観音)の由来
彫刻家・高村光雲(たかむら こううん・1852~1934)と鋳造師・岡崎雪聲(おかざき せっせい・1854~1921)の作です。ふたりの著名な作品は、上野公園の西郷隆盛像、皇居前広場の楠木正成像があります。
観音様は、井上馨公(いのうえ かおる・1836~1915)の別荘「長者荘(ちょうじゃそう)」で祀られていました。観音様への信仰が篤く、明治維新後の平和と発展を願って供養発願し建立されます。没後、長者荘は残されていましたが、昭和20年(1945)7月7日の清水空襲で焼夷弾が落とされて焼失。観音様は縁あって江浄寺にやってきます。(別荘は現存せず、跡地には静岡市埋蔵文化財センターが建てられています、清水区横砂東町)また、台座には四人の幼児像が存在していましたが、現在は行方不明となっています。