十五夜

月かげの いたらぬ里はなけれども ながむる人の 心にぞすむ

この歌は浄土宗の宗祖、法然上人(ほうねん しょうにん)が詠まれた歌です。
「月かげ」とは「月の光」のことで、「阿弥陀さまの慈悲の光」を例えています。
月の光が闇夜を照らすように、阿弥陀さまの慈悲の光も皆さまに届いています。昨晩の十五夜お月さまは、外に出て空を見上げなければ見えません。手を合わせお念仏を称えることが、阿弥陀さまの御心(みこころ)に気づく実践行です。

この記事を書いた人

鶴谷 俊弘

つるや しゅんこう
江浄寺副住職
昭和49年生/大正大学卒